2014年7月16日水曜日

模倣

「模倣」と言う言葉ですがどう言うイメージを持ちますか?
「模倣犯」、「人真似」、「コピー」など色々とネガティブなイメージが浮かんでしまう事はないですか?
最初は私も同様のイメージが浮かんでいました。
しかし、ある本を読んだ時に考え方が変わりました。それは自動車メーカーの「HONDA(ホンダ)」の
創業者である本田宗一郎さんに関する本でした。
本田宗一郎さんはその独自の発想とバイタリティーで静岡の自動車修理工場を世界の自動車メーカーにまで
発展させた方です。
その本田宗一郎さんには色々なエピソード、語録がありますがその中に「模倣はあくまで手段であって目的ではない。この自覚の深さが、やがて立派な個性を生み出す。」と言うのがあります。
私はこの言葉を知って深く感銘しました。
書道も同じだと思います。書道を始めた時は、お手本に倣って覚えます。何度も何度も繰り返し書き、
そして沢山の書を見て倣う。その結果、そこから自分の個性が生まれ、育ってくるのだと思います。
模倣(真似)で終わりにしてしまうのでは無く、個性が生まれる、見つかるまで昇華させる事。
私はその個性を見つけ出し、育てるお手伝いをしたいと思っています。
私は書道教室の講師として生徒の皆さんにもご理解して頂けたらと思っています。

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